どうすれば憲法の判例を覚えることが出来るか~その弐

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どうすれば憲法の判例を覚えることが出来るか~その弐

本当に日本語が読めますか?


本当に日本語が読めますか?
先生「それでは再度過去問を読んでいきましょう。日本語が読めないなら私ではなく日本語の家庭教師でも雇って頂きたいと思います。」
学生さん「・・・」
先生「日本語が読めるなら、法律用語さえ理解すれば過去問はすんなり読めるはずです。もう一度平成21年問題5を見てください。」
愛ちゃん「はい。・・・文章が長すぎ。3行以上は読む気がしない。」
先生「つまり日本語が読めてないと。」
愛ちゃん「え!?」
長老「すんなりと読めるとは思えないのですが。」
先生「問1は、19条が20条の保障対象を拡大したものだから20条と同じ思想・世界観のみが保護される、とすれば分かりますか?」
長老「なんとなく分かります。」
先生「省略したところで分からないところはありますか?」
長老「ないです。文章が長すぎて修飾部分に気をとられすぎたのかもしれません。」
先生「つまり修飾部分がなければ読めるということです。19条と20条の知識があればさっと読めて、すぐに正誤を判定できるし、正誤判定に利用しなかった知識もついでに出てきたりすると良いですね。」
学生さん「読みにくかったらテキストに戻った方が良いということですね。」

判例知識を身につけるたった1つのコツ

先生「だから過去問は読みものなのです。問1は19条と20条の内容とその射程範囲が必須知識になります。問3も20条の内容が分かれば問題ありません。あとの3つは判例の知識が必要になります。」
愛ちゃん「判例かあ・・・」
先生「浮かない顔をしてますね。」
愛ちゃん「判例って難しいことが並んでいて読むだけでも大変。要点だけ読んでもいまいちピンと来ないし。」
先生「判例の要点だけ読むと、何でもその論理で通すことができるような感じで論文を書いてしまうことがありますが、非常に危険です。訴訟の場合は特に事実が重要になりますし。」
学生さん「法律上の争訟でしたっけ?」
先生「その内容は分かります?」
学生さん「事実関係しか争えない、だったかな?」
先生「法律上の具体的な権利義務・法律関係の存否に関する紛争であって、法律の適用によって終局的に解決できるものです。法律上の争訟の例外を挙げることは出来ますか?」
学生さん「自衛隊とか宗教とか?」
先生「警察予備隊違憲訴訟と板まんだら事件ですね。9条と20条が判例を通じて繋がったでしょう。」
長老「判例はそれだけ読むのではなくて、繋げて読むのですか。」
先生「憲法は判例が中心になりますので、上手く整理することが大切になります。問題5でも19条と20条の比較から3つの判例が出題されているので、繋げる事が出来ます。」
長老「謝罪広告請求事件と、津地鎮祭事件、剣道実技拒否事件が繋がるのですね。」
先生「謝罪も剣道実技も拒否していますが、何か感じませんか?」
愛ちゃん「謝罪は内心の自由なのに強制されて、剣道の方は信教の自由なのに強制されないってことは信教の自由の方が強い?」
先生「そう考えると問1は○ということになってしまい、困ってしまいます。謝罪の方は相手の権利の問題がありますし、剣道の方は代替措置が可能という条件があります。正確に理解しておかないと無駄な時間をとることになってしまいかねません。」
愛ちゃん「判例をそのまま読むのは大変だけど、過去問を読みながら疑問があったら判例を読めば良いのね。それなら私にも出来そう。」


試験問題は受験者を落とすために作られるものでもあるので、紛らわしいものや間違えやすいものを聞いてくることが多くなります。それを逆手にとって過去問を通じて知識を整理すれば上手くまとめて覚えることができるようになります。
何度も過去問を読めば覚えたことが定着しますので、過去問を読むのはやはり大切なことなのです。それでは民法過去問に移ります。


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