昨日まで無効と取り消しは同じものと思っていました

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昨日まで無効と取り消しは同じものと思っていました

同じように使われる言葉でも法律用語としては全く異なる言葉があります。例えば被告と被告人は混同されることが多いのですが、被告は民事訴訟の相手方の意味で、被告人は公訴を提起された人の意味なので大きく異なります。混同されて使われる法律用語を正確に覚えないと勉強時間が無駄になることがありますので注意が必要です

混同されて使われる法律用語を正確に覚えないと勉強時間が無駄になる
先生「今日は民法の過去問を読んでみましょう。」
愛ちゃん「民法ねぇ・・・条文が多すぎてどうにもならないんだけど。」
先生「条文を読み込むのは大切ですが、重要な条文がいくつかありますのでそれを軸にすると良いです。総則なら94条第2項ですね。」
愛ちゃん「えっと・・・通謀虚偽表示?漢字を覚えるのが大変そう。」
先生「漢字は手で書いて覚えましょう。日ごろから書く癖をつけないと試験の時に思い出せなくて困ります。書く癖があれば頭ではうろ覚えでも手が勝手に書いてくれますので。」
学生さん「ITの弊害ですか。いっそのことネットで試験してくれれば良いのに。」

総則を使うのは慎重に

先生「機械の故障で解答が全部消えてしまったらどうします?」
学生さん「もう一回受けるのは大変だし、何とか再試験なしで受かりたいかな。でも全員受かるのも資格の価値が落ちるから困るし。」
先生「問題が起こったときに、何を優先的に保護するかを考えないと収拾がつかなくなります。94条第2項は問題が起こったときに社会通念上保護されるべき人が保護されないような状況になった場合引っ張り出される条文です。」
長老「便利そうですね。」
先生「総則は便利で効果も高いのですが、それだけに使いどころは慎重に考えなければなりません。物権や債権、民法の特別法である商法などで解決できるならそちらで解決して下さい。それでは平成22年問題27を見てください。読めますか?」
長老「何とか読めますが、どれが正しいのか分かりません。」
先生「読んでいて大げさだなと感じるところはありませんか?」
愛ちゃん「問1の当然にとか、問2の常にとか、問3の知っているか否にかかわらずとか?」
先生「絶対と言われる内心の自由でも例外があるので、私人間の規定である民法に絶対的なことが書いてある時にあやしいと感じるのは正しい感覚です。」


受験テクニックで、「大げさなのは間違い」「一番長い選択肢は間違い」といったものがありますが、そういったテクニックから会話を広げることもできます。「権利」なのか「反射的利益」なのか、「法的義務」なのか「努力義務」なのかは普段の生活ではその差に意識が向かないことが多いのですが、普段意識しない差を受験テクニックの観点から見直してみるのも良いはずです。
もう少し続きます。


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