相続対策、入ってます

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相続対策、入ってます

先生「今日で民法も終わりですね。親族相続になります。」
愛ちゃん「待ってました。離婚する時に弁護士頼むとお金かかるから助かるわ。」
長老「私も相続問題抱えてますので、楽しみです。」
先生「学生だと飛ばしてしまいたくなる分野ですが、リアルで関係してくるとやる気が違いますね。離婚は基本的に争いがあるので行政書士が扱うのは難しいです。」
愛ちゃん「それじゃ勉強しても意味ないってこと?」
先生「そんなことはありません。彼を知り己を知れば百戦して危うからずというではないですか。直接離婚に関する法律を勉強しなくても、法的思考力は身につきますので、学習を続けて下さい。それでは平成24年問題35を読んで下さい。」
愛ちゃん「先生がAで、先生の奥さんがB,長老がCで私がD、学生さんEね。」
学生さん「誤っているものはいくつあるかという問いはかなり難易度が高そうです。」
先生「行政書士試験でそこまで難易度が高い問題は出ないと思いますが、難易度が高い問題が出た場合は捨てた方が良いと思います。多くはきちんと勉強していれば明らかに間違いと分かる問題のはずです。」
長老「アの選択肢から日にちとか3ヶ月以内という期限まで数字で出ていますが・・・」
愛ちゃん「最後に必要はないとか書いてるよ。間違いっぽくない?」
学生さん「923条に限定承認は相続人全員でするという規定があります。」
愛ちゃん「条文暗記とか大変そう。これは難しい問題だから捨てちゃおう。」
先生「基本的な知識なのですが・・・それでは一人で限定承認できるならどうなります?」
長老「家売ったらプラスになる場合は一人の意見で売ることになりそう。借金引き継いでそのまま住みたい人がいる場合は困りますね。」
愛ちゃん「困る人がいるなら法律の意味ないしね。でもイの選択肢は時効で消滅しなかったら困るから消滅するってこと?」
学生さん「長老が先生の死亡を知らなかったら侵害されたままになるけど?」
愛ちゃん「そっか。知らないときは時効が進まなければ良いんだ。ウの選択肢は良く分からないけど私が損してる感じ?」
先生「こういう場合も具体的な数字を考えて下さい。財産が1億で遺贈が5千万とするとどうなりますか?」
長老「1億5千万を相続財産とすると愛ちゃんの相続分は6分の1だから2500万かな。」
愛ちゃん「2500万も返さないとダメなの?遺贈の意味ないじゃん。これ間違いね。エの選択肢は学生さんが先生に虐待したから欠格者になるのは仕方ないかな。」
学生さん「愛ちゃんの陰謀かも。」
愛ちゃん「そんなわけないでしょ。でも虐待したかどうかなんて分からないよね。学生さんを保護する必要がありそう。」
長老「オの選択肢は間違いですね。5年どころじゃないくらいもめてますので。」
愛ちゃん「へぇ。経験者は違いますね。ということは全部間違い?なんか不安だけど。」
先生「不安になってあとから修正するのはやめたほうが良いです。その場の不安より自分がやってきた努力を信じてください。あと、愛ちゃんが2500万返す必要はないですから。」
愛ちゃん「良かった。遺贈って優先されるのね。」
先生「例えば私が何もせずに長老が一人で事務所を運営して1億5千万の財産を作ったとします。被相続人の財産形成に貢献したものを寄与分と呼ぶのですが、遺贈は寄与分に優先されることになるので、愛ちゃんは5千万を返す必要はありません。」
愛ちゃん「えー。なんだか可哀相。」
先生「逆に相続人が持つ固有の権利である遺留分を侵害することは出来ません。先ほどの1億を1千万にするとどうなりますか?」
学生さん「6千万の遺留分は先生の奥さんが1500万で、長老・愛ちゃん・僕が500万だから、愛ちゃんは5千万貰えないですね。」
愛ちゃん「遺留分って強いのね。」
先生「その強い遺留分も寄与分には負けてしまうのです。じゃんけんみたいに三すくみになっているのが複雑になっているところです。試験に出るとは思えませんが、知っておいて損はしないと思います。」

親族相続も身近な問題ですので、具体的に考えるようにしてください
親族相続も身近な問題ですので、具体的に考えるようにしてください。登場人物全員の利害を調整するのは考えるだけで億劫になりますが、慣れるとやりやすくなりますので、過去問が少ないと感じたら予想問題や他の資格試験の問題も利用して下さい。


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